白州町の産業 (昭和59年 「角川日本地名大辞典」による)

白州町の産業 (昭和59年 「角川日本地名大辞典」による)
当町の生産基盤は農業であり、耕地の割合は水田58%、畑42%となっており、生産は稲作が首位を占め,次いで果樹(ブドウ・モモ),畜産(肉牛)などのほか養蚕その他となっている。
昭和342度の台風災害を契機として、翌356,677人をピークに人口は減少の一途をたどり、若年層の流出を中心に過疎化の進行が著しい。同39年農業改善事業が開始されたが,45年過疎地域の指定を受け、過疎対策事業を推進している。農業振興をめざし,農地の流動化を図る土地銀行,大型農業機械のリース、共同使用を行う機械銀行、さらに堆肥銀行などのユニークな試みもみられる。なお、下教来石・前沢・白須・中山には,平均34戸で組織されたミニ農場があり、肉牛飼料・コンニャク・ハウス花卉などの栽培が行われている。
また鳥原では良質な水と自然環境を背景としたウイスキー工場(サントリー白州ディスティラリー)などの企業誘致をする一方で,観光開発を進めている。