入会山と山論(武川村誌 現在は北杜市武川町)宮脇村、新奥村、上円井村、下円井村の四か村、役所に対して、差上申済口証文之事の書面を提出

入会山と山論(武川村誌 現在は北杜市武川町)宮脇村、新奥村、上円井村、下円井村の四か村、役所に対して、差上申済口証文之事の書面を提出
天明二年(1782)四月、宮脇村、新奥村、上円井村、下円井村の四か村は役所に対して、差上申済口証文之事という表題の書面を提出している。内容は次のようである。
宮脇村並びに一橋領知新奥村の秣、薪木、刈敷に使用している山と、下来沢字龍守通りに上円井村で新道を開通させた件で、宮脇村と新奥村は訴訟中であるが、近村のことであるうえに、意見もして既に内密にすることで話がついているのでご配意願いたい。さらに、この新道は入会の村々との相談したわけでなく、一村の了解で開通したものであるから、下円井の申し出により通行止めにしてある。小武川の道は往古より上円井内山字西向へ通行している道である。下来沢の件については納得済の道である。以上のとおり双方も熟知しており、内密にすることに話がついているので、代表者が連署して願い上げるのである。