武川町、峡北地方の明治大正時代の俳諧人(武川村誌 昭和61年)

武川町、峡北地方の明治大正時代の俳諧武川村誌 昭和61年)
 明治に入ると当然維新の変転があったであろうけれど、なお俳諧は流行を続けている。
明治の初年俳諧で峡北の天地に燦爛たる光彩を放った人たちは、
塚原幾秋、
塚原雲鳳、
石原嵩山、
小野松渓、
広島南里、
有泉措斎、
輿石守郷、
山本閑湖、
金井志雪、
宮沢随斎
などであった。
 中でも本村の俳諧を盛んならしめたのは何といっても塚原甫秋、幾秋、雲鳳、四秋であろう。
下教来石の人で、俳家四代を継承した家柄である。
特に幾秋は俳諸宗匠として「大桜集」を発刊した人である。