【白須松原 征東将軍宗艮親王】

【白須松原 征東将軍宗艮親王
 南北朝建武の昔、正平七年(一三五二)征東将軍宗艮親王は、遠州井伊谷の城より、信濃に向こう途次、しばしこの松原に憩われた。そのときの御歌に
 かりそめのゆきかひぢとは ききしかど いざやしらすに まつひともなし(李歌集)
 
そのほか
 八千代まで ともにしらすのひとつ松 へぬる齢を いのりすみつる (題しらず)
 今しばししばしと 日をやくらさまじ 夏もしらすの 松の下道(題しらず)