2013-10-20から1日間の記事一覧
《お茶壷道中》 先に述べたように甲州街道は、大名通行は少なかったが、近世前半の寛永9年(1632)から元文3年(1738)の間、御茶壷の通行があった。将軍飲用の宇治茶を、東海道は潮風に当るとして中山道から甲州街道を経て江戸に運んだのである。台ケ原の田中…
《台ケ原宿》 台ケ原宿の起源は明らかでないが、甲斐国志に「甲州道中ノ宿場ナリ、古道ハ逸見筋ソ渋沢ヨリ此ニ次グ、今ハ韮崎宿へ逓送セリ」とある。 渋沢(長坂)から花水坂を下り、台ケ原に達する古道というのは、近世以前の諏訪口を指していると思われる…
台ケ原宿(「白州町誌」より) 第六節街道と村(伝馬宿と助郷) 徳川氏が政権を掌握すると、江戸を中心に五街道を制定し宿駅を設けた。宿場は本来、公用の旅行者の貨客の輸送を円滑にすることを目的としていたが、もちろん一般旅行者も利用した。公用の旅行…